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​中庭と書庫

この地区では最古とみられていた築180年の蔵。修復が困難なほど傷みが進行してしまい、やむなく今回、建て替えとなりました。蔵が建っていた場所に、中庭をのぞむように書庫を建築します。

本宅と書庫をつなぐ土間の渡り廊下。中庭に入る板戸。渡り廊下の物干し場。蔵で使われていた踏み石。蔵で使われていた縁石。これらをできるだけ忠実に再現できるように設計施工を行いました。

大きく変えたのは、荒壁漆喰でおおわれていた蔵のたたずまいを、杉板でおおわれた書庫外観にしたこと。奥三河杉材を玄色、栗色に塗装し外壁全面に利用しています。書庫の床と天井材、渡り廊下の軒天材、も奥三河杉材を利用しています。

日当たりのよい土間廊下で洗濯物を干し、テーブルを出してお茶を飲み、書庫の整理をする…。そんな暮らしの一場面に使われています。

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